北海道遺産「宗谷丘陵」

宗谷丘陵(そうやきゅうりょう)は、宗谷岬の南に広がるなだらかな丘陵地帯です。
2万年前の氷河期に形成された地形ということで、北海道遺産として登録されています。

サハリンを見下ろす丘に「宗谷丘陵展望休憩施設」がありますが、オランダ風の風車が目印です。
ここは無料の休憩施設ですが、11月4日~4月28日までは冬季休館中なので、開館日をご確認の上でお出かけください。

宗谷岬牧場では、多くの宗谷黒牛が飼育されており、牛が牧草を食べている様子が見られます。
宗谷丘陵展望休憩施設と隣接しているレストラン「アルメリア」で、宗谷黒牛のステーキを食べることができます。
ツーリングの際におなかがすいたら、ぜひレストランにお立ち寄りください。

宗谷丘陵には、国内最大級のウィンドファームとして57基の風力発電所があります。
稚内市の年間消費電力量の約6割が、ここで発電されているということです。
それだけ風の強い地域ですから、寒くないように防寒を万全にして走りましょう。

天売島と焼尻島

北海道にある離島、天売島(てうりとう)のシンボルは、海中から空に向かって突き上げている、矢印の形をした「赤岩」です。
ここはウミネコの繁殖地で、鳥達の子育てを間近で観察できます。
観音岬展望台(かんのんざきてんぼうだい)からは、ウミネコが棲息する断崖絶壁を一望することができます。

焼尻島(やぎしりとう)は、島の3分の1が森に覆われていることから多種多用な植物が茂っています。
「オンコの荘(しょう)」と呼ばれる巨木が、横に広がっている珍しい風景が見られます。

鷹の巣園地(たかのすえんち)の南には、「暑寒別岳(しょかんべつだけ)」と「雄冬岬(おふゆみさき)」の海岸線が広がっています。
雄冬岬は、室蘭市の「地球岬」と根室市にある「落石岬」と並んで、北海道三大秘岬のひとつとされています。

利尻島

利尻島(りしりとう)は、「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されています。
「幌延(ほろのべ)ビジターセンター」と「サロベツ湿原センター」の2つの休憩施設があり、大勢の観光客が訪れています。

利尻島に棲息する野鳥の生態や湿原の仕組みなどについて、パネルやスライドなどを用いて紹介しています。
レストハウス「サロベツ」で食事もできますから、お立ち寄りの際には、名物の「あげいも」や「いももち」を食べてみてください。

日本百名山のひとつとして有名な「利尻富士」は、よく晴れた風のない日に見ると良いツーリングスポットです。
原生林に囲まれた姫沼の水面にクッキリと映る「逆さ利尻富士」が見どころとなっています。
沼を1周できる散策路がありますから、野鳥の鳴き声を聞きながら、珍しい高山植物を見ることができるでしょう。