国道334号「知床横断道路」
北海道羅臼町と美幌町を結ぶ国道334号は、知床半島を横切っていることから「知床横断道路」と呼ばれています。
知床峠を境とする羅臼方面は、天気が良ければ羅臼岳や国後島を見ながら走ることができます。
どこまでもまっすぐな道が続きますが、アップダウンを繰り返して峠を越えます。
国道334号を網走方面へ走っていると、5kmほどでオシンコシントンネルが見えてきます。
トンネルを出たところに「オシンコシンの滝」がありますが、この滝は途中で流れが二つに分かれているために「双美の滝」とも呼ばれています。
オシンコシンの滝は、「日本の滝100選」に選ばれている美しい滝です。
道路を走り疲れたら、「道の駅うとろ・シリエトク」で休憩できます。
シリエトクとは、アイヌ語で「大地の先端(行き止まり)」を意味します。
道の駅にはレストランと売店があり、地元の特産物などが販売されています。
観光案内コーナーでは、パソコンの観光情報案内で知床の情報をはじめとして、宿泊施設や飲食店の位置などが確認できます。
知床横断道路は毎年天候不順のために、11月上旬~翌年の4月下旬あたりまで閉鎖されていますから、ライダーの方々はこの期間を外してお出かけください。
知床八景「知床峠」
知床峠(しれとことうげ)は、国道334号の羅臼町と斜里町の境にあります。
ここからの眺めは、知床八景のひとつに数えられています。
知床は世界遺産に登録されており、知床峠からトドマツやミズナラなどの原始林が一望できます。
知床峠から羅臼側に下ったところに、「見返り峠」があります。
ここから見られる羅臼岳もまた絶景のツーリングスポットとなっており、見返り峠の方が景色がいいと言うライダーもいるほどです。
冬は雪崩や崖崩れなどが起こりやすい場所なので通行止めとなっており、雪解けが待たれます。
また、霧が出ていると視界が悪いので、晴れた日に行かれるとよいでしょう。
熊の湯温泉とキャンプ場
国道334号沿いには温泉街が広がっています。
羅臼町にある「熊の湯温泉」は、熊が傷を治したと伝えられている温泉です。
この温泉は無料の露天温泉で、利用するにあたっては「熊の湯入浴十ヶ条」と書かれた看板を読んでください。
熊の湯温泉のお湯は熱いので有名ですが、勝手に水を入れて温度を下げると地元の人に怒られるようです。
勢いよくお湯をかぶると、ヤケドすることもありますから気をつけてください。
ツーリングで日焼けしているライダーは、お湯につかれないこともあるとのことです。
熊の湯温泉のそばに「羅臼温泉野営場」があり、ここは森林に囲まれたキャンプ場です。
ライダーは羅臼温泉野営場に寝泊りして、熊の湯温泉に入ることも可能です。
羅臼温泉野営場と熊の湯温泉は、知床横断道路を走行する際の休憩場にするとよいでしょう。