オホーツクラインをツーリング

網走市から稚内へと続く国道238号は、オホーツク海に面した海岸線であることから「オホーツクライン」と呼ばれています。
交通量が少なく、「日本百名道」に選ばれていることから、ツーリング中のライダー達に人気があります。

オホーツク海に浮かぶ流氷を横目で見ながら、アップダウンはあるものの一直線に走ることができます。
気候的には夏が良いとされるツーリングですけど、冬なりの楽しみがあります。
気温は低くても、この流氷が見どころとなっているので、冬に走ってみるのもいいかもしれません。

北海道の夜明けは早く、天気が良ければ5時前から明るくなります。
誰も走っていない道路を独り占めするのは気分がいいです。
「日本最北端の地」の碑が設置されている宗谷岬を目指しましょう。

世界遺産「知床半島」

知床半島(しれとこはんとう)は、西にオホーツク海、東は根室海峡に面しています。
「知床国立公園」に指定されており、世界遺産として登録されています。
アイヌ語の「シレトク」からつけられた名前で、「地山の先または地山の突き出た所」という意味です。

知床八景として、「知床五湖」と「知床峠」、「オロンコ岩」、「プユニ岬」、「夕陽台」、「フレペの滝」、「オシンコシンの滝」、そして「カムイワッカ湯の滝」があがっています。
知床五湖には、一湖から五湖までの5つの湖があり、一番大きいのは「二湖」、一番小さい湖は「五湖」になります。
知床峠は、晴れた日には国後島まで見渡すことができて、ツーリングコースとして人気があります。

オロンコ岩は高さが60mもある巨岩、プユニ岬はオホーツク海に面する岬で、夕陽台は説明するまでもなく夕陽の美しい名所です。
フレペの滝は、別名「乙女の涙」、オシンコシンの滝は二つに分かれて流れているので、「双美の滝」と呼ばれています。
カムイワッカ湯の滝は、温泉が川に流れ込んでいることから、この名前がついています。

カムイワッカ湯の滝

カムイワッカ湯の滝は、活火山である硫黄山から温泉が流れている秘湯です。
ただし、秘湯といっても通常の温泉とはかなり異なっています。
ツーリングの際の話のタネになりそうな場所です。

滝を歩いて上へと登りますが、下半身が濡れるため濡れても良い格好をしてください。
登ることは登れても、帰りに怖くて降りられなくなるおそれがあるから、降りるときのことを考えて登りましょう。

カムイワッカ湯の滝の温度はぬるめですけど、泉質が「硫酸泉」で皮膚への刺激が強いから、肌の弱い人は注意が必要です。
濡れたところがかゆくなったり、炎症を起こすおそれがあります。
また、岩肌がすべりやすいので、登る際にはすべらないような靴底の履物を持参していってください。