日本海オロロンラインをツーリング
日本海オロロンラインは、石狩市から天塩町をつなぐ国道231号、国道232号の愛称です。
オロロンとは、ウミガラスの鳴き声が「オロロン」と聞こえるということで、この鳥は「オロロン鳥」とも呼ばれています。
ツーリングで日本海オロロンラインを走る際に、頭上にウミガラスの鳴き声を聞くことができるでしょう。
ツーリングの途中に、休憩ポイントとして「道の駅」が点在しています。
この道の駅に寄るのが、ツーリングの楽しみのひとつでもあります。
北海道の名物料理や銘菓をはじめとして、日本海の新鮮な海の幸を味わうことができます。
日本海オロロンラインを走るのに適した季節ですが、新緑の季節から夏にかけてです。
果てしなく続くまっすぐな道を、バイクで風を切って走る爽快感がたまりません。
稚内の灯台
赤と白のツートンカラーの「稚内(わっかない)灯台」は、ノシャップ岬のシンボルとなっています。
高さは42.7メートル、北海道一ノッポな灯台です。
ここから南にのびる海岸線は、「利尻礼文サロベツ国立公園」に指定されています。
ツーリングで、宗谷海峡から利尻島、礼文島が眺められます。
ノシャップはアイヌ語の「ノッ・シャム」からきており、「岬がアゴのように突き出たところ」という意味です。
このノシャップを漢字で書くと、「野寒布」となります。
ノシャップ岬からは秀峰利尻富士、「花の浮島」と呼ばれるほど高山植物の多い礼文島などが一望できます。
恵山泊漁港公園内に「イルカのモニュメント」が設置されており、観光客が写真を撮る絶景ポイントとなっています。
イルカが宗谷海峡を通った記念として作られたということです。
夕暮れになると、地平線に沈んでゆく夕日が感動的です。
宗谷岬の「祈りの塔」
宗谷岬(そうやみさき)には石碑が建てられており、そこに「日本最北端の地」と記されています。
石碑の中央にある「N」の文字は「North(北)」を指しており、台座の円形は「平和と協調」を表しているということです。
ライダーはまず、日本最北端の地を表している石碑を目指しましょう。
日本最北端の地には、「祈りの塔」や「平和の碑」など、戦争で亡くなった方の慰霊と平和を祈る碑があります。
祈りの塔は、1983年の大韓航空機撃墜事件の遭難者の慰霊目的で建てられました。
平和の碑の方は、太平洋戦争中に宗谷岬沖で起こった日本の海軍とアメリカ海軍との間に起こった戦いの犠牲者を慰霊するものです。
日本とアメリカが合同で建てています。
ほかにも、世界の平和を願う「世界平和の鐘」が設置されるなど、あちこちに戦争の爪あとを見ることができます。
宗谷岬を走る際には、これらの慰霊碑を目にする機会が多く、たいへんおごそかな気持ちになります。