北海道の歴史について
北海道の歴史は室町時代にさかのぼる形で綴ることが出来ます。
本州から北海道への進撃は室町時代を境に始まり、先住民であるアイヌ人は時代と共に敗北することとなりました。
明治以前の北海道に住む人々は、文字を持っていなかったためにどのような歴史を持っていたのか、現在でもハッキリとわかっていません。
明治維新後には日本近代化のために北海道開拓が進められ、道路や鉄道、工場や高山など生活に必要なる建設物の開発が進められていきました。
厳しい環境下での開拓は困難を極めましたが、開拓民達の功績で現代のような豊かな状況になったとされています。
地域別に残る歴史
明治以降に行われた開拓は、当初函館を中心に行われていきました。
しかし函館から南地域にかけて開拓が偏ってしまったために、札幌へと開拓使が移された経緯があります。
そのため北海道の観光地として函館や札幌という場所が度々取り上げられていると言われています。
札幌周辺では道路や鉄道・工場や学校などの設置を進められたため、周辺や本州からの集団移住を可能としていきました。
かの有名なクラーク博士を招いて札幌農学校を・官園を設立したことでも知られ、開拓技術者の育成を進められた経緯があります。
アイヌの人々
アイヌは文字を持っていないために、過去の詳しい歴史や文化については不明な点が多く残っています。
そのためさまざまな文学者たちが日々論争を繰り返されている現状があります。
以前から和人とアイヌ人は、それぞれの生産物を交換して、古くから関わりを持っていました。
しかし悪質な商人などにより不平等な交易がおこなわれるようになったため、アイヌ人が差別されたりするような痛ましい過去があります。
戦後はアイヌ協会が設立され、住民から差別化の撤廃や生活の質の向上などが訴えられるようになっていきました。
現在までにはそういった差別もほとんどなくなり、北海道民として生活されている方も大勢いらっしゃいます。
今でも使われているアイヌ言語
アイヌ言語は文字が無いために、その発音などを漢字やひらがな・カタカナに当てはめて表現しています。
北海道の市町村のほとんどがアイヌ言語を使った名称になっているとされており、知らず知らずの間に使用されている道民も少なくありません。
地名だけでなく動物の名前にも使われているケースが多く、本州の人々が普段から身近に使用している名称としてアイヌ言語が定着しています。
現在ではアイヌ語を後生に残すために、言語の伝承が積極的に行われているため、興味を持った方は一度講演会などに参加してみるのもよいでしょう。