明治以前の歴史

N912_houbokusaretaushi500 (1)明治以前の北海道の先住民は文字を持っていなかったために、現在でも細かな歴史や生活などに不明な点が多く存在しています。
そのため今に伝わる昔話や、現存している建物などから話をひも解いているのが実情です。

かねてより本州に住む人間と先住民との交流は度々行われており、交易を通して交流がなされていました。
室町時代になってからは本州の人間が北海道へ移り住むようになり、至る所でトラブルを引き起こしたとされています。

その後先住民であるアイヌ人と本州の人間が衝突し、アイヌ人が本州の人間に敗れ、隷属にならざるをえなくなりました。
今でもこの時代の背景が薄く残っている場所があり、人種差別反対運動などが定期的に行われています。

昭和以降

昭和以降においては、アイヌの人々が住んでいた土地を追い出されそうになったことをきっかけに、それらを保護する措置がとられました。
その後アイヌの人々は、日本の中心でもある東京において、北海道における自分たちの現状を訴える運動を起こしました。
これによりアイヌの人々が味わってきた苦痛が、日本全国に知れ渡ったと言えます。

この運動により本来は返還されるべき土地も、北海道庁長官によって共有財産とされてしまい、度々問題が発生しました。
制定された法も結局機能しなかったために、平成になってからようやく廃止されることになった経緯があります。

平成以降

平成以降はさまざまなメディアを用い、差別化されていたアイヌの人々が不平等な扱いを受けないような、人種差別反対活動が積極的になされるようになっていきました。
現代でもアイヌの人々は少数ながら就職時や職場・学校などで差別的な扱いを受けることがあるとされていますが、少しずつ改善の道が開かれていると言えます。

また自由を取り戻したことをきっかけに、失われつつあるアイヌの文化を残すための活動が積極的に行われるようになりました。
著書なども多く発表されるようになったため、当時の問題を知らない若者でも書物から学ぶケースが増えています。
近年ではアイヌ古式舞踊がユネスコの無形文化遺産に登録されたことも記憶に新しい出来事と言えます。

北海道に関係する事件・問題

北海道では札幌など都市部の人口集中が進み、そのための地方の高齢化問題が起こっています。
日本国内全体でも課題となっている農業や畜産業の跡継ぎ問題も加速しており、若い人材を都心から引き戻すためにさまざまな対応を迫られています。

しかしながら地元に職場や就職先が少ないために、大好きな北海道へ残ることができないという若い人材も少なくありません。
今後は特に地方の過疎化・高齢化を食い止めるための措置が重要であるとされています。

北海道の歴史

悲しい過去のある北海道

アイヌ言語

地名にも使われた言語