札幌市円山動物園の特徴

札幌市円山動物園の始まりは、1950年にさかのぼります。
東京の上野動物園から移動動物園という形で動物たちを、市内の円山公園に呼び寄せました。
市民がこのイベントに大きな反応を見せたことから、移動動物園ではなく本格的に動物園を設置する動きが強くなり、翌年の1951年には北海道初の動物園として開業します。
最初はとても小規模な動物園でしたが、年を追うごとに動物や施設の拡充がなされて、今では大きく有名な動物園となりました。

特に、北の大地としての特性を生かして、国内では初めてのオオワシの繁殖を成功させるなどの取り組みをしてきました。
エゾヒグマ館を作るなどして、ここでしか見られない動物たちの展示もスタートさせています。
希少な動物たちを守り、人と動物の関係を縮めるために現在でも多くの努力がはらわれています。

札幌市円山動物園楽しみ方・見どころ

札幌市円山動物園はいくつかのゾーンに分かれていますので、ゆっくりと全館を回って特色の異なる動物たちを見られます。
特徴的なのが、前述のエゾヒグマ館やホッキョクグマ館です。
水鳥舎にはペンギンやタンチョウなどの北の動物たちが多くいて、北海道ならではの展示がなされています。

こうした寒冷地に棲む動物たちの真の姿を見るためには、冬の時期を動物園としても勧めています。
たとえば、ニホンザルは冬になると毛の量が増えるため、夏の姿とは違う様子になります。
また、エゾユキウサギは雪の色と同化する真っ白な毛に生え変わり、とてもかわいらしい姿へと変わります。
こうした見た目の違いに加えて、雪が積もった中で寒い地域に生息する動物たちがどんな行動をするのか、他の動物園ではなかなか見られない状況を観察できます。

札幌市円山動物園では、動物たちを見られるスポットのすぐそばに休憩所を設けています。
ここで温かい飲み物を飲みながら、ゆっくりと見学できるのが魅力です。

札幌市円山動物園へのアクセス

自動車で札幌市円山動物園にアクセスされる方は、環状通や大通を使って円山公園を目指してくることができます。
駐車場が完備されていて、1台1回当たりの定額の駐車料金で停められます。

公共交通機関を利用される場合、地下鉄東西線の「円山公園駅」で降りてから、歩いて15分くらいで着きます。
歩くのが大変な方は、地下鉄の駅を降りるとすぐにバス停がありますので、ターミナルの4番乗り場からバスに乗ります。
JRバス動物園線もしくはJRバスの「くらまる号」に乗ると、5分くらいで動物園の入り口まで行くことができます。
起点となるさっぽろ駅から、どの手段でも15分くらいで到着できますので気軽にアクセスできるのも魅力です。