北海道の人気スポット五稜郭

五稜郭は函館市民にとっては憩いの場ですが、多くの人にとっては北海道を代表する観光名所です。
北海道を訪れたら必ず足を運びたい場所ですが、ただの景観スポットだと勘違いしている人がいます。

そこで、ここでは五稜郭の歴史や楽しみ方、観光のポイントを紹介して行きます。
実際に観光した際に沢山のことを吸収できるよう、事前予習として頭に入れておきましょう。

五稜郭の歴史

五稜郭の歴史は江戸時代の末期に遡ります。
ペリーが来航して日本が開国したことによって、日本は諸外国からの脅威に対する警備が必要となりました。
その警備の要として建てられたのが五稜郭です。

五稜郭といえば特徴的な星型の城郭です。
蘭学者の武田斐三郎が現在の函館に入港したフランス軍艦の将官から教授された城塞技術と日本の築城技術とが合わさって出来上がった形です。
江戸時代が崩壊後には五稜郭を旧幕府脱走軍が制圧してしまい、それにより箱館戦争の中心地となってしまいました。

戦争の舞台と言いつつも、実は五稜郭で戦争が繰り広げられた場所ではありません。
実際の戦争は弁天台場や当時の死骸で行われ、五稜郭は指令本部として使われていました。
このように、開国から幕末まで、五稜郭は激動の歴史を支えてきた場所なのです。

五稜郭の観光の仕方

五稜郭に行ったら、まずは五稜郭タワーに登りましょう。
五稜郭タワーに登れば、五稜郭の大きさや特徴的な星型の城郭を確認することもできますし、周辺施設の位置関係の確認もできます。
実は今の五稜郭タワーは2代目のもので2006年に建てられたものです。
初代タワーは航空法の規制で高さがあまりなかったのですが、眺望を楽しめるよう今は初代のタワーの2倍以上の高さの107メートルのタワーになっています。

五稜郭タワーは全面ガラス張りであるために函館市内だけでなく、津軽海峡や下北半島まで観ることができます。
春の桜や夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と季節に応じて見せる姿も違うので、四季を通して観光で立ち寄りたいスポットです。
展望台ではシースルーフロアになっているので地面を見下ろすこともできます。

箱館奉行所で幕末の様子も見学

五稜郭タワーに登るだけが五稜郭観光ではありません。
公園の周辺を見て五稜郭の歴史を知ることも重要です。

箱館奉行所も立ち寄るべきスポットの一つです。
復元した建物ですが、蝦夷地の管理や諸外国に対する応接の拠点として設置された役所は中に入ることもできます。
昔の部屋の再現もされていますし、奉行所のスタッフから歴史の説明も聞くことができますから、しっかりと歴史についても学ぶことができます。

時間があれば他の史跡についても見学することがオススメです。
兵糧や石垣も美しい姿を残していますから、是非とも見学して帰りましょう。